世の中にあるビジネス書の原点ともいえる一冊。すべての世代におすすめできる本であり、近くに置いて日々を振り返ることで、いつでも新たな気づきを得られる内容となっています。
一方で、若手の方やまだ経験が少ない方にとっては、すべての内容を深く理解するのは難しいかもしれません。
その場合は、まずはこの本を手元に置き、他のわかりやすい自己啓発書やビジネス書を読んだ後に戻ってくることで、より深い理解と共感が得られる書籍です。
書籍情報
- 書籍名:7つの習慣
- ジャンル:ビジネス/自己啓発
- 筆者:スティーブン・R・コヴィー
- 出版社:キングベアー者
- 出版年:1996年12月25日
『7つの習慣』との出会い
この本を購入したのは2007年、まだ20代の頃でした。
仕事のやり方をある程度覚え、より困難な課題や大きな成果につながる仕事をしたいと考えていたときに出会った一冊です。
「成功には原則がある」という表紙の言葉に惹かれ、上手くできている人の秘密を知りたいと強く感じたことを覚えています。
当時は「習慣」や「考え方」の重要性を漠然とは理解していたものの、それをどのように人生に活かせるのか、具体的なイメージは持てていませんでした。
しかし、読み進めるうちに、過去の成功体験やうまくいかなかったことの理由と合致する部分が多く、一つひとつを自分の経験に置き換えながら読み進めることができました。
心に響いた箇所
私の心に残った一文を記載します。
こちらに記載のページ番号は、私が持っている旧版の『7つの習慣』のページ番号のため、完訳版などの最新版とはページ番号が異なる可能性がありますので、お気を付けください。
依存している人は、欲しい結果を得るために他人に頼らなければならない
スティーブ・R・コヴィー,『7つの習慣』,キングベアー出版,1996年12月25日,57ページ
何かうまくいかないとき、それをタイミングだったり、周りの人だったりと、他の責任にしてしまうことがあると思います。
それは逆に言うと、上手くいったときも、自分以外の貢献が大きく関係しているということを認めることなのかなと感じました。
すべての結果に対する原因を自分自身の行いと関連付けることで、初めて、人生の責任を自分自身で負い、振り返りと改善を繰り返すことができるようになるのだと分かりました。
7つの習慣の最も気高く美味しい果実は、自分自身と、家族と、友達と、仕事の同僚と一つになることである
スティーブ・R・コヴィー,『7つの習慣』,キングベアー出版,1996年12月25日,479ページ
これは、管理職になってから意識することができるようになった、特に大事にしている考え方です。
チームを率いている以上、私だけの成功はありえないです。
仕事の最高の成果は、メンバー一人ひとりの成功があって、さらにそれにより得られる報酬で皆の家族が幸せになったり、仕事の成果を通じて社会に貢献できることだと理解しました。
また、このような社会への貢献を通じて、自分自身が幸せになり、プライベートでの生活を豊かにしていくことが人生の成功だと考えるようになりました。
人生に立ち向かうために、そして貢献するために使える道具は、自分自身しかない
スティーブ・R・コヴィー,『7つの習慣』,キングベアー出版,1996年12月25日,434ページ
色々な困難に立ち向かったり、日々得られる機会に気付けてそれに対応できるようにするには、丸腰ではなにもできません。
いかなる状況においても、自分自身の能力を活かして貢献できるように、準備していくことがとても大事だと分かりました。
このブログも、これまで得た知識や経験をいつでも取り出せるようにまとめるものであり、『7つの習慣』の最後の習慣である「刃を研ぐ」に当たるものとして取り組んでいます。
『7つの習慣』がくれた気づき
- 大きな成功を掴むために、まずは自分自身が成功体験を積む
- 日々の考え方(習慣)によって、よい人生をつくれる
- 準備を怠らない
この本は、一度読んだだけでは終わりません。
日々の上手くいったこと、いかなかったことを振り返るタイミングで読むことで、何度でも新しい気づきを与えてくれる本です。
『7つの習慣』では深く理解しきれなかったり、納得できなかった場合には、さらに他のもっとかみ砕いた本を探すための切っ掛けも作ってくれる本です。
そして、そのあとに戻ってくると、「なるほど」となるような、本当に魅力的な本だと感じています。
こんな人におすすめ!
- 自分の能力を十分に発揮しながら、いきいきとキャリアを積みたい方
- うまくいったこと、いかなかったことの原因を見つめなおしたい方
- 遠回りせずに、大事なことにフォーカスしたい方
特に、20代から30代の前半の方に手に取って読んでもらえると、その後のキャリアに大きく影響する本です。
この本に対して、批判的な意見も聞いたことがありますが、是非、皆さんに読んでいただきたい一冊です。