先輩社員のお世話焼き心理|“支援”と“介入”の境界線

きゅう太郎
きゅう太郎

最近、先輩が何かと手を出してくるんですよね。

ありがたいけど、ちょっと自分でやらせてほしいなって思うこともあって…

ごん太
ごん太

それ、職場あるあるですよ。

先輩の“お世話焼き”には、いろんな心理が隠れているんだよ。

きゅう太郎
きゅう太郎

そうなんですか?
ただの親切心だけじゃないんですか?

ごん太
ごん太

善意ももちろんある。

実は“支援”と“介入”の境界線って、けっこう曖昧なんですよ。

今日はそのあたりを一緒に考えましょうか。

この記事をおすすめする方

  • 先輩社員との関係にモヤモヤを感じている若手社員
  • 自分の成長をもっと主体的に進めたい人
  • 職場の人間関係を客観的に見てみたい人
  • チーム内でのコミュニケーションに悩んでいる人

この記事で何がわかるか

先輩社員の“お世話焼き”がどんな心理から生まれているのかを知ることで、職場での関わり方に納得感が生まれます。
「支援」と「介入」の違いを理解することで、自分の成長を守るヒントが見つかります。

先輩の“お世話焼き”ってなんで起きるの?

「ありがたいけど、ちょっと自分でやらせてほしいな…」

そんなふうに感じたこと、ありませんか?

実はその“お世話焼き”には、先輩なりの心理があるんです。

善意からくるものもあれば、ちょっとした自己防衛や承認欲求が混ざっていることもあります。

よくある職場シーンと先輩の行動

ミーティングでの“先回り”

若手が話している最中に、先輩が「ああ、それなら次はこうすればいいよ」と先回りしてしまう。

本来は「次はどんなことを考えてる?」と問いかけるだけで十分。

若手が自分で考える機会を奪ってしまうのは、もったいない。

会議での“代弁”

若手への質問に、先輩が答えてしまったり、補足してしまったりする。

「これって、こういうことだよね」とまとめてしまう。

本人が自分の言葉で答えることが、何よりの成長につながる。

開発業務での“正解提示”

やり方を教えてしまう。

教えられると「それをやればいい」と思ってしまう可能性がある。

「どんな方法があると思う?」と一緒に考える姿勢が欲しい。

雑務での“気配り過剰”

探せばわかる情報を差し出す。

会議の通知や会議室の準備をしてしまう。

若手が自分で動く機会を奪ってしまうことにもなる。

先輩社員の心理を3つに分解してみる

若手に失敗してほしくない

先輩自身が過去に経験した苦労や失敗を思い出すと、「あんな思いはさせたくない」となる。

でも、成長の多くは“失敗”や“困難”の中にある。

先輩が自分の成長体験を振り返ることで、若手に任せる勇気が生まれる。

若手に負担をかけたくない

“顔色を窺う”タイプの先輩が多い。

「困ってるかも」「不安そうだな」と感じると、つい手を出してしまう。

一時的にはありがたいが、長期的には“自立の機会”を奪うことになる。

少しのストレスや不安を乗り越える体験が、成長の種になる。

自分の有能さを示したい

質問を横取りしたり、「まだまだだなぁ」と言ってしまう先輩もいる。

背景には、先輩として「分からない」と言えない文化や「常に正しくあるべき」という無意識のプレッシャーがある。

これが続くと、若手は先輩社員の行動をプレッシャーとして感じてしまうことも。

「うーん、ちょっとわからないな」と言える先輩は、若手に“考える余白”を与えられる。

関わり方の転換ポイント

  • 若手が考える時間を奪わない
  • 進まないときは一緒に考える
  • 答えが出たら、必ず若手の手柄にする
  • 「先輩のおかげ」ではなく、「自分でやりきった」という実感が、若手の自信を育てる

まとめ

先輩社員の“お世話焼き”は、善意から始まる。

でもその善意が、若手の成長を妨げることもある。

支援と介入の境界線を見極めることで、自分の成長を守ることができる。

「問いをもらう」「考える余白をもらう」…そんな関わり方が、あなたの力を引き出してくれるはずです。

きゅう太郎
きゅう太郎

先輩の心理、ちょっと見えてきました。

これからは、自分の成長も意識してみます。

ごん太
ごん太

そうですね。

関わり方を見極める力も、社会人としての大事なスキルですよ。

きゅう太郎
きゅう太郎

僕も、後輩に“問い”を渡せる先輩になりたいです!