
きゅう太郎
自分が挑戦することを考えるとき“立場的にやった方がいいかな?”って思うことがあるんですよね。

ごん太
その気持ち、よくわかります。
でも“やりたいこと・できること・やった方がいいこと”は違います。
今日はその違いを整理してみましょう。
この記事をおすすめする方
- 若手社員で「次の挑戦」を考えている人
- 周囲の期待と自分の軸の間で迷っている人
- 管理職やリーダーとしてメンバーの成長を支援したい人
- 自分らしいキャリア設計を模索している人
この記事で何がわかるか
「やりたいこと」「できること」「やった方がいいこと」の違いを理解し、自分軸で挑戦を選ぶ方法がわかります。
若手との対話で見えた“挑戦のタイプ”
自分軸に近い挑戦の例
- 検討時間をしっかり確保できたので、自分が納得いくまで詳細を詰められました!
- 仕事に関係する人を紹介してもらえたので、交流の輪を広げながら進められました!
- 飛び込みの仕事で頼られるのは嬉しいです!
これらは「やりたいこと」や「できること」と直結している挑戦。
本人の強みや楽しさが活かされていて、前向きな成長を感じることができました。
義務感から生まれる挑戦の例
- 自分の年齢的に周りから求められている気がしてやっています
- もう5年目だから、リーダー役もやった方がいいのかなと感じてます
- 最近の流れから、こういうこともできた方がいいのかなと思っています
これらは「義務感」から生まれた挑戦で、少し気になります。
本人のワクワクや強みと直結していないケースが多い。
義務感からかモチベーションが続きにくく、何もできずに終わってしまうリスクがあります。
実例で考える
Aさん(入社10年目、自分軸ではない例)
- 専門性が高く、普通のエンジニアでは難しい業務を品質よくスピーディにこなす。
- 周囲から頼られる存在で、本人も誇りを持ち楽しんでいる。
- しかし次の挑戦として「後輩の指導」を挙げた。
- 人付き合いが得意ではないAさんから聞くのは意外。
- 理由は「同年代がやっているから、自分もやった方がいいのかな」とのこと。
強みや楽しさと直結していない挑戦であり、周囲の期待に引っ張られている例。
話をしていても、自分の将来とどうつながるのか?がピンときてない。
Bさん(入社5年目、自分軸の例)
- まだ可能性を広げている段階。企画立案に挑戦し、先輩の指導を受けながら達成。
- 新しいスキルを身につけて満足している。
- 一方で、新人時代から続けてきた技術開発も継続したいと考えている。
- 「新しい挑戦をしながら、これまで積んできた経験を活かす場を持ちたい。現状の自分が一番貢献できることだから」と語っている。
新しい挑戦と強みの継続を両立している、本人軸で選んだ挑戦の好例
自分の強みをさらに伸ばしながら、貢献できている実感も感じられるため、成長のサイクルが早い。
3つの軸を整理する
- やりたいこと
好奇心・楽しさ・意義を感じること
エネルギーが湧きやすく、長期的に続けやすい - できること
スキルや経験から成果が出やすいこと
再現性が高く、周囲からも評価されやすい - やった方がいいこと
立場や周囲の期待から生まれる義務感
短期的には必要だが、自分軸を見失う危険もある

ごん太
自分が考えている“挑戦”がどこに当てはまるのか?
手帳などに書き分けるだけでも、自分軸を発見できますよ。
自分軸で挑戦を選ぶステップ
- ステップ1:棚卸し
成果・楽しさ・課題を手帳に書き出す。 - ステップ2:分類
挑戦候補を「やりたい/できる/やった方がいい」に分ける。 - ステップ3:優先度
やりたい×できるを最優先にする。 - ステップ4:検証
短期スプリントで挑戦を試し、熱量や成果を確認する。
義務感からの挑戦は期限を決めて取り組む
義務感から始めた取り組みであっても、意味付けし、期限を決めて取り組めば大事な資産になります。
資産にするための取り組み方
- 目的を明確にする
- 期間を区切る
- 習得するスキルを定義する
- 次につなげる
例えば、周囲の期待に応えてリーダー役に挑戦する場合
- 目的: チームで成果を出す意思疎通を習得
- 期間: 3ヶ月のプロジェクト1本
- 習得: 週次MTG運営・課題可視化・関係構築の型
- 次へ: 強みのコツコツ仕事に“見える化と共有”を組み込む
まとめ
- やりたい/できる/やった方がいいを分ける
- やりたい×できるを優先する
- 義務感の挑戦は資産化する
- かならず振り返る

きゅう太郎
次の挑戦は”やりたい”×”できる”から選んでみます!

ごん太
いいですね!
義務感の挑戦も意味付けすれば立派な資産になるので、それも忘れないでくださいね。

