『最強の集中力』|集中することについて深く考えよう

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ごん太
ごん太

「集中力」は才能ではない。

環境と習慣で、誰でも鍛えられるものです。

集中する理由は、ただ「頑張るため」ではありません。

それは、生産性を高めるためです。

限られた時間(インプット)に対して、どれだけ成果(アウトプット)を出せるか。

この効率を最大化する方法のひとつが、「集中力を高めること」です。

とはいえ、短時間でも集中できないことはあります。

気が散る、注意がそれる、やる気が続かない…そんな悩みは誰にでもあるもの。

『最強の集中力』では、集中を途切れさせる原因とその理由、そして撃退するための具体的な方法が、科学的かつ実践的に解説されています。

書籍情報

  • 書籍名:最強の集中力 「気を散らす敵」を撃退させる35の裏技
  • ジャンル:習慣術/生産性向上
  • 筆者:ニール・イヤール with ジュリー・リー(訳:野中香方子)
  • 出版社:日経BP
  • 出版年:2020年8月31日

『最強の集中力』との出会い

この本を手に取ったのは、コロナ禍で急に在宅勤務に切り替わった頃。

「ちゃんと仕事できてるのかな?」と、自分の生産性に不安を感じていた時期でした。

慣れない自宅作業で、気づけばスマホを触ったり、冷蔵庫を開けたり…。

注意が散漫になっている自分に、正直ちょっと落ち込んでいました。

そんなとき、書店で目に飛び込んできたのがこの一冊。

表紙にある「気を散らす敵を撃退する35の裏技」という言葉に、思わず手が伸びました。

『最強の集中力』がくれた気づき

『集中』について、深く考えさせてくれる

この本では、集中力を「鍛えるスキル」として扱っています。

集中力を途切れさせる要因を「内部誘因」と「外部誘因」の2つに分け、それぞれへの対処法を解説。

さらに、集中するための時間づくりや、集中できる環境づくりといったテクニックも紹介されています。

読み進めるうちに、自分の特性や、これまで集中できたこと・できなかったことを振り返ることができました。

「集中」=「とにかく頑張る」という根性論ではなく、自然と集中できる状態をいかに長く保つか?という視点が得られたのは大きな収穫です。

グループチャットの使い方(P128~)

リモートワークになってから激増したチャットでの会話。

これがいかに集中力を奪うかが語られています。

当初は「すぐに返事をしないと、仕事してないと思われるのでは?」という空気がありました。

また、グループチャットで意見を述べることで、自分の有能性を示そうとする場面も。

ですが、これらは集中している時間を細切れにしてしまっていることに気づきました。

私自身、管理職としてメンバーへの連絡がチャット中心になっていたのですが、

何も考えずに送ることで、メンバー全員の集中を途切れさせていた張本人でした。

今では、自分からの連絡は時間を決めて送るようにしています。

よほど緊急でない限り、みんなが一息つきたいであろう定時間際に送る。

これは、自分が「外部誘因」にならないための工夫です。

朝活で自分時間を確保する

一方で、メンバーから自分への連絡はタイムリーであってほしい。

そのために、私は勤務時間をずらし、朝を有効活用するようになりました。

  • 朝早く起きて、その日のタスクを書き出す
  • 軽い朝食をとりながら、メンバーの書類チェックを済ませる
  • 朝活としてジムへ行き、頭と体を整える
  • その後、みんなより1〜1.5時間早く仕事を始める

こうすることで、メンバーからの急な連絡にも冷静に対応でき、自分の集中も守れる。

リモートからオフィス勤務に戻りつつある今でも、朝の静かな時間は非常に生産的です。

嬉しいことに、私のこの行動をマネするメンバーも現れました。

もちろん、朝活メンバーは「朝=集中タイム」と理解しているので、それぞれが自分の時間に没頭しています。

自分の集中力を観察する

この本をきっかけに、自分の集中できる要因・できなくなる要因を深く観察するようになりました。

以前は「職場がうるさいと集中できない」と思っていましたが、実は「静かすぎると逆に気が散る」タイプだったことに気づいたのです。

そこで、在宅ワークの際にはカフェミュージックや環境音を流すようにしました。

最近読んだ『多動脳』でも、著者アンデシュ・ハンセンが「カフェの環境音」を聞いているとありました。

今では、この環境音が一番のお気に入りで、在宅ワーク時に多用しています。

単なる雑音なのに、効果があるので驚きでした。

ブログは集中力トレーニングの場

ブログを書く時間は、まさに集中力との勝負。

構成を考え、言葉を選び、読者の心に届くように整える。

これは、私にとっての“脳の筋トレ”です。

そして、ブログは私の「やりたいこと」でもあります。

だからこそ、集中力を守るために、外部誘因・内部誘因の両方を排除する工夫をしています。

  • 内部誘因:他のやりたいこと(例:ジムに行きたい気持ち)
    → 朝にジムを済ませることで、夜はブログに集中できるように
  • 外部誘因:家族との時間
    → 家族の時間を大切にしつつ、ブログ時間を確保する工夫を

「やりたいことに集中するために、どう環境を整えるか」

この問いに向き合うことが、今の私の習慣になっています。

こんな人におすすめ

『最強の集中力』は、こんな方におすすめです

  • 在宅勤務やフリーランスで、集中力の維持に悩んでいる方
  • スマホやSNSに気を取られて、作業が進まないと感じている方
  • 習慣や環境を整えて、もっと効率よく働きたいと思っている方
  • チームでのコミュニケーションに疲れている方
  • 朝の時間を活かして、自分のペースで仕事を進めたい方
  • 自分の「やりたいこと」に集中する環境を整えたい方

集中力は、鍛えられる。

この本は、そんな希望をくれる一冊です。