社会人に読書は必要なのか?
私の考えを言うと、読書は必要です。
社会人になると、仕事の課題や人間関係の悩みに直面することが増えます。「なぜ自分の話が通じないのか?」「チームのメンバーとうまく連携できないのはなぜか?」—こうした疑問は日々の業務の中で絶えず生まれます。
そんなとき、読書は単なる娯楽ではなく、問題解決のための強力なツールになります。私自身、30代の中盤までは読書習慣がありませんでした。しかし、悩んだときに本が大きな助けとなり、その経験を通じて「書店に足を運ぶ」という行動が日課になりました。
本との出会いで変わったこと|悩みを解決した読書の力
ネットで調べると、一見情報が手軽に得られます。
しかし、ネットの情報はよくまとめられている一方で、断片的で表面的な情報に留まっていると感じてしまい、「結局どうすればいいのか?」という疑問が残ることがよくありました。
その点、書籍は著者の長年の経験や研究が凝縮されており、深く納得できる知識を得ることができます。
実際に、ネットでの情報量と、書籍での情報量は全く違いますよね。
例えば、「自分の話が通じない理由」を考えていた時には、
『あなたの話はなぜ「通じない」のか』 (山田ズーニー 著,ちくま文庫) という本に出会いました。
また、「なぜメンバーとうまく仕事ができないのか?」と悩んだ際には、
『こういう時に人は動く』 (ボブ・バーグ 著/弓場隆 訳, ディスカヴァー・トゥウェンティワン) が目に留まりました。
こうした本に出会うと、「自分だけが悩んでいるわけではない」「多くの人が同じように悩んでいるんだな」と気づき、安心感を得ることができました。そして、本を通じて実践的な解決策や、世の中の研究内容を知ることで、悩みが解消される経験を何度もしてきました。
読書が苦手なら、漫画版や子供向けでもいい
「読書に興味はあるけれど、活字ばかりの本はハードルが高い…」そう感じる方も多いと思います。ビジネス書や自己啓発書は内容が専門的で、難しく感じることもあります。そんなときは、漫画版や子供向けの解説本 を活用するのがおすすめです。
最近はロングセラーの良書は漫画版が出版されることが多くあります。視覚的なストーリーとして理解できるため、内容が頭に入りやすく、読書を習慣化するのにも役立ちます。
実は私も、最初は漫画版に抵抗があり、「活字を読まないと意味がない」と思い込んでいました。しかし、読了できずに挫折することが多かったです。
あるとき子供用にと思い買った本があり、そちらを読んだところ、驚くほどスムーズに理解できたのです。「なんで今までかっこつけていたんだろう…」とすら思いました。
それ以来、必要に応じて漫画版や子供向けの本も積極的に活用するようになりました。読書が苦手な方が読書習慣を身につけるためにも、まずは「本に頼る」という経験を積むんで欲しいです。
本の選び方と書店での探し方
ビジネス所選びのポイントは、「その時の悩みに寄り添っているかどうか」 です。私が本を選ぶときに実践している方法を紹介します。
- その日の「もやもやポイント」を持ったまま書店に行く
- 書店で気持ちに寄り添ってくれそうなタイトルを探す
- 目次を見ながら、悩みの解決につながりそうな内容があるか確認
- パラパラと呼んで、直感で「合いそう」と思ったら購入
- 気になる章だけを読み、他は無理して読まない(興味が湧けば後から読む)
- もっと知りたい内容があれば巻末の索引を活用し、さらに深堀りする
- 本を買った日とタイトルを記録する(これが、後々自分の悩みの流れを振り返る重要な手がかりになる)
特に、最後の本の記録を続けるのが一番重要ですし、これが後になって意外な楽しみになります。
「あの時はこんなことで悩んでいたな…」と振り返り、成長の軌跡を感じることで、自信を持てるからです。
まとめ
もやもやしたときに、自分だけで答えを出そうとするのは非効率です。著者の経験や研究をもとに書かれている良書は、必ず悩みの解消に役立ちます。
ネット検索で見つけた断片的な情報とは違い、本がもたらす納得感は圧倒的に深い。読書習慣が身につくことで、自分が経験していないことを補い、より豊かな視野を持つことができる。
だからこそ、読書は一生ものの財産だと思います。悩んだときこそ、本を開いてみるのが一番の近道です。