資料の作成に悩んで先送りした結果、納期ギリギリになり、上司に怒られたことはありませんか?
せっかくの挑戦する機会を、多くの時間悩み続けた結果、時間切れになったことはありませんか?
私たちには「闘争」と「逃走」という本能があります。身の危険が迫っている場面では、逃げるのが当然ですが、ビジネスの場面でそれほど危険な状況は少ないはず。なのに、私たちは「逃げる」選択をしてしまいがちです。そして、ビジネスの場面で「逃げる」のが「先送り」です。
先送りの先にある苦しみ
考えを保留する、決断を先延ばしにする、資料の準備を後回しにする——こうした行動はよく見られます。そしてその理由は、「よくわからない」「大変そう」「できるか不安」といったものです。
しかし、先送りしても状況は好転しません。むしろ、「逃げる」ことでさらに苦しくなるのです。
「苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ」 ーウィリアム・ジェームズ
心理学者ウィリアム・ジェームスの名言です。
どれだけ先送りしても、目の前の課題はなくならず、不安は増すばかり。だからこそ、立ち向かうことで、苦しみから解放される道が開けるのです。
先送りをやめるための考え方
最初のステップは、日々の行動の振り返りです。
おすすめは、一日の始まりに行うこと。朝の時間は頭もリフレッシュされていて、客観的にタスクを見つめることができます。
その際、「難しそう」「できなさそう」「不安だから」といった理由で止めているタスクがないかを探してください。
もし恐れや不安によって先送りしているタスクが見つかったら、今日こそ動かす決意をしてください。
そして、ここで重要なのは 「ひとりで何とかしようとしない」 ことです。
恐れや不安があるなら、サポートしてくれる人を頼るのも立派な戦略です。
- 上司に相談すれば、「失敗してもいいからやってみろ!」と背中を押してくれるかもしれません。
- 先輩に話せば、「自分もそういう時があったけど、フォローするから大丈夫」と勇気づけてくれるかもしれません。
責任感が強い人ほど「自分で何とかしなければ」と考えがちですが、その裏には「能力がないと思われたくない」「すぐ頼る人だと思われたくない」といった心理があると感じています。そしてそれこそが「評価される可能性からの逃げ」なのです。
明日はタスクの見直しから始めよう!
もしあなたが先送りしてしまっているタスクを見つけたなら、まず最初に立ち向かうべきは 「他人の評価を恐れる自分」 です。
勇気を出して、一歩踏み出してください。
それが成長につながり、結果的に不安を解消する最短ルートになります。
ビジネスの世界では、全力で逃げなければならない場面はそう多くありません。
もし「逃げているかも」「先送りしているかも」と感じたら、ぜひ勇気を出して一歩前へ進んでみてください。
明日は、タスクの見直しから始めましょう!
昨日までの自分を振り返り、逃げてしまっているタスクがないか確認し、一歩踏み出す準備をしてください。
その一歩が、この先を大きく変えるかもしれません。