
課長、ひとつ報告が…
僕、他の部署の部長さんに「この情報すごくないですか!」って話をしたら、その人が発信源でした…

それは…ちょっと痛いですね。
君にとっては、善意で言ったことだったんですよね。

そうです…
でも…少し自慢したい気持ちがあったかも…

大丈夫ですよ。
今日は、頑張る気持ちをうまく整えるための思考術について話しましょう。
この記事をおすすめする方
- チームで誰かの役に立ちたい!と張り切っている方
- 自分の頑張りが、なぜか周囲に引かれていると感じたことがある方
- 「仕事に貢献してるのに、なんだか浮く」経験がある方
- リーダーやチームの動きと自分の立ち位置が合っていない気がする方
この記事で何がわかるか
自分だけが知っていると思い込んだ”やらかし”の瞬間
きゅう太郎は会議で得た新情報にワクワクし、「これは貢献のチャンスだ!」とばかりに、他部門の部長に「これ知っていますか?」と話しかけた。
ところが…その部長こそが、その情報の発信者だった。

もし、事前に課長やメンバーに話していたら、「それは部長からの情報だよ」って教えてもらえたかもしれない。
善意はあった。
でも“自分だけが知っている”という思い込みが空回りしてしまった。
善意の暴走とは?頑張り方のズレが生む”気を使われる人”
- 何か役立ちたい → 常にアドバイスを探してしまう
- チームの問題を拾いすぎて、本業の優先度が下がる
- 自分では“貢献している”と思っているが、周囲には「やりすぎ」に見える
こういった”行き過ぎた善意”は、いつの間にか“気を使われる存在”になってしまう可能性があります。
こうした「関係性の中でどう振る舞うか」は、働き方の軸にも関わってきます。
「巻き込まれる力」|新人・若手が“主役”になる働き方のコツでは、自分の立ち位置に集中することが、結果的に周囲を引き込む力につながることを解説しています。
合わせて読んでみてください。

気配りが干渉になってしまう一歩手前。
それに気づかないと、チームで孤立してしまう可能性もあるんですよ。
余計なお世話になってしまう、もうひとつの理由
善意の裏には、時に“優越感”や“対抗心”がひそんでいる。
- 「自分だったらもっと上手くできる」
- 「リーダーよりも先に動いてしまう」
- 「育成方針より、自分の正しさを優先してしまう」
リーダーには、「あえて失敗させて経験させる」「任せて育てる」という意図がある。
その場を奪ってしまうと“助けたつもりが邪魔していた”なんてことにも。
本当に信頼される存在になるためには、「考える力」と「柔軟さ」のバランスが欠かせません。
こちらでは、信頼される誠実さについて、自分の思いを押し通すのではなく、相手に届く誠実さについて解説しています。

僕、リーダーの指示がぬるいと思って、勝手に手伝うことがありました。
もしかしたら、育成の機会を奪っていたかもしれないってことですよね。
自分の現在地に集中する力の大切さ
善意を止める必要はまったくありません。
むしろ使い方で「その力を今、どこで使うべきか?」を考える習慣が必要です。
- 本業が後回しになっていないか?
- 今の役割に見合った動き方か?
- 周囲の人がハラハラしていないか?
そして、周囲の沈黙は「受け入れられている」とは限らない。
時には「この人、ズレてるかも…」と遠慮して言われていない可能性もある。

信頼される人って、頑張り方の“整え方”を知ってるんだ。
無理に目立とうとしなくても、自然と中心にいるものですよ。
まとめ
「いいことしてるはずなのに、なぜか浮く」そんな違和感を抱いたら、一度“現在地に集中する力”を見つめてみましょう。
- 自分の善意がズレていないか?
- 本業の優先順位は守れているか?
- チームの方針に沿った動きになっているか?
正しいことをするには、「タイミング」と「場所」が大切です。
あなたが安心して“任される存在”になったとき、善意はチームで活きていきます。

善意って、相手にちゃんと届かないと、ただの自己満足になっちゃうんですね。

そうですね。
だけど、それに気付けた君なら、きっともう”善意を信頼に育てる力”にできるはずですよ。