その仕事、本当に順調ですか?「順調です」の裏にある落とし穴

きゅう太郎
きゅう太郎

今月の進捗、”順調です”って報告したんですけど…バッファを結構つかってて…

ごん太
ごん太

「順調です」って言いたい気持ちもわかるけど、その実態を見ないと落とし穴にはまってしまいますよ。

きゅう太郎
きゅう太郎

そうですよね…少し不安になってます…

ごん太
ごん太

今日は、順調ですの中身を見る重要性について、お話しましょうか。

この記事をおすすめする方

  • 毎回「順調」と報告する習慣に疑問を感じている方
  • バッファという言葉の意味を今さら聞けない方
  • PDCAサイクルの精度を高めたい方
  • プロジェクト管理や進捗共有に課題意識を持つ方

この記事で何がわかるか

進捗報告で見落とされがちな“バッファ”の本当の意味と、「順調です」という言葉の危うさ。それを乗り越えることで、チームの信頼と成長につながる報告スタイルが身につきます。

「順調」の裏にある見えない課題

日々の報告では、つい「順調です」と言いたくなります。

でもその言葉の裏に、本当に順調とは言えない“遅れの予兆”や“無理な調整”が潜んでいないでしょうか?

実はその油断が、チーム全体の進行を危うくしてしまう可能性があるのです。

きゅう太郎
きゅう太郎

バッファを使って帳尻合わせてたんです…

ごん太
ごん太

それだと、今は順調に見えるだけかもしれませんね。

バッファとは何か? 3種類のバッファについて

バッファの種類 内容
プロジェクトバッファ 全体の納期に対して設ける余裕時間。予期せぬ遅延に備えるため。
フィーディングバッファ 他タスクに影響される工程に設定するクッション時間。
リソースバッファ 担当者が複数の業務を抱える際に設ける余裕時間。

「バッファ」は“余裕”である一方、使えば使うほど計画精度が疑われる要素にもなります。

単なる予備ではなく、計画力や実行力を測る試金石として捉えましょう。

バッファを使うことは、本当に順調なのか?

確かにバッファを使って間に合わせたから“順調”だと感じるかもしれません。

でも、その状態は“計画を修正した”結果であり、予定通りとは言えません。

  • なぜバッファを使ったのか?
  • 今後また使う可能性はあるのか?
  • リカバリーの見込みはあるのか?

こうした問いを立てることで、報告の精度と信頼性が劇的に上がります。

きゅう太郎
きゅう太郎

今月は、緊急のタスクが入ったためバッファを使ってますけど、来週少し残業すれば挽回できます!

ごん太
ごん太

そのような、バッファを使った理由と、今後の見通しを報告に含めると、上司も安心できますよ。

 本当に危ないのは”順調そう”な遅れ

目標未達の原因を見逃している

週次・月次で立てた自分の目標に届かないこと、それ自体が課題です。

その原因を振り返らず“まぁ大丈夫”とスルーしていると、PDCAサイクルの精度が下がります。

クリティカルパスでのバッファ使用

特に重要な工程(クリティカルパス)でバッファを消費すると、後工程の遅れは回避できません。

使ったけどセーフ」ではなく、「取り戻す計画」こそが報告の中身です。

「順調」を目指すより「精度」を磨く

“順調”と報告する前に、自分の計画精度や作業習慣を振り返ること。

失敗の原因や成功の裏側には、必ずヒントがあるはずです。

きゅう太郎
きゅう太郎

今まで「順調」って言いたいだけだった気もしてきました…

ごん太
ごん太

方向は、正しく状況を知ってもらうことが一番大事です。

自分自身の精度を見直すチャンスにもなりますよ。

まとめ

「順調です」という報告は、時に課題の可視化を妨げる。

進捗報告とは、課題やリスクの共有を通じて、チームを前進させる機会。

バッファの理解と、悲観的な視点からの振り返りで、より信頼される報告スタイルを磨きましょう。

ごん太
ごん太

言葉より中身が大事です。

順調の裏にあるものを見抜ける人が、仕事を上手に動かせるんですよ。