
きゅう太郎さん、今度のプレゼンの資料、もうできましたか?

はい!ロジックも図解もバッチリです!
…でも何か物足りない気がして。。。

なるほど、もしかしたら”贈る相手”を想像してないからかもしれませんね。

贈る?プレゼンってプレゼントみたいなものなんですか?

その通り。今日は”伝わるプレゼン”について一緒に考えてみましょうか。
この記事をおすすめする方
- プレゼン資料を作るたびに「何かが足りない」と感じている方
- 聞き手の反応が薄く、伝わっていない気がする方
- 若手社員にプレゼンの基本を教える立場の方
- 「資料作成」から一歩進んだプレゼン力を身につけたい方
この記事で何がわかるか
プレゼンの目的は「行動を引き出すこと」
プレゼンのゴールは「伝えること」ではなく、「聞き手に行動してもらうこと」。
そのためには、まず「このプレゼンで何をしてほしいのか?」を明確にしましょう。
- 契約を結びたい
- 承認を得たい
- チームの共感を得たい
目的が曖昧だと、資料の構成もブレてしまいます。
こうした「目的」→「行動」の流れを整理するには、PDCAの考え方を知っておくと役立ちます。

目的が定まらないプレゼンは、行き先のない旅行と同じですよ。
聞き手が”ほしい情報”を中心に構成する
プレゼントを選ぶとき、相手の好みを考えますよね?
プレゼンも同じ。
聞き手が「今、何を必要としているか」を軸に構成しましょう。
- 若手社員向け → わかりやすさ重視
- 経営層向け → 意思決定に必要な要素を簡潔に
「何を話すか」ではなく「誰に話すか」がカギです。
聞き手が”ほしい情報”を中心に構成するときは、相手の価値観を想像する必要もあります。
相手がよく言う言葉だったり、普段の振る舞いを観察すると、価値観に近づける可能性が高まります。
こちらについては、自分の価値観を見つけるプロセスからも学べます。
反応を想像して、丁寧に準備する
大切な人に贈るプレゼント、雑に包みませんよね?
プレゼン資料も同じです。
- レイアウトの乱れ
- フォントの不統一
- 誤字脱字
こうした“包装の乱れ”は、聞き手の集中を削ぎます。
丁寧に整えることで、伝わる力が格段に上がります。

なるほど…資料の“見た目”も、プレゼントの“ラッピング”なんだ…
意図を伝えることで、理解が深まる
資料を並べるだけではなく、「なぜこの構成にしたのか」を伝えることも大切です。
聞き手は、話し手の“意図”を知ることで、より納得しやすくなります。
語源から見る「プレゼン」と「プレゼント」の共通点
「プレゼンテーション(presentation)」と「プレゼント(present)」は、どちらもラテン語の「praesentare(差し出す、提示する)」に由来しているそうです。
つまり、
- プレゼンテーションは「情報を相手に差し出す、提示する」
- プレゼントは「ものを相手に差し出す、提示する」
どいうことであり、この語源を考えると、プレゼンの準備を「プレゼントの準備」と捉えることは、言葉の本質的な意味としても理にかなっているように感じます。
だからこそ、プレゼンの準備では聞き手を想像しながら、心を込めて作ることが大切なのです。
資料をただ並べるだけではなく、「受け取った人にとって価値があるか?」という視点を持つことで、より伝わるプレゼンになるはずです。
まとめ
プレゼンは”相手のための贈り物”です。
- プレゼンは「資料作成」ではなく「価値を届ける準備」
- 聞き手の行動を引き出す目的を明確に
- 相手が“ほしい情報”を中心に構成する
- 丁寧な準備と意図の共有が、伝わる力を高める
次のプレゼンでは、ぜひ「プレゼントを贈るように」準備してみてください。
きっと、聞き手の反応が変わってくるはずです。

課長、プレゼンって…ちょっと好きになれそうです!

それはいい兆しですね。
私は、相手の反応を見ながら話せるプレゼンのこと、好きなんですよ。

次のプレゼン、相手の顔を思い浮かべながら準備してみます。

うん、それが”伝わる”第一歩だよ。