
課長って誠実な人って好きですか?

もちろん。
でも、”誠実さ”を勘違いすると、自分で考えない人になる危険もあるんですよ。

えっ!誠実って言われたことをちゃんとやることじゃないんですか?

それだけなら、機械でもできてしまいます。
”誠実さ”には、自分の頭で考える責任が含まれてるんですよ。
この記事をおすすめする方
- 上司・先輩との向き合い方に違和感を覚えている若手社員
- 自分の意見を出すのが怖い、または出しすぎて空回りしてしまう方
- 柔軟性と誠実さのバランスに悩む方
- 信頼される「思考と態度」を身につけたいすべてのビジネスパーソン
この記事で何がわかるか
誠実なのに、信頼を失う?
ここでは、A君とB君、二人のケースを紹介します。
とても“誠実な人”に見えるA君
A君はとても“誠実な人”に見える。
上司や先輩の言葉に「わかります、そうします」と素直に従う。
だが、何度話しても自分の意見が出てこない。
深く問いかけても、返ってくるのは「では、どう言えばいいでしょうか?」という言葉だった。
自分の”考えが強すぎる”B君
B君は自分の考えをもっている。
でもそれが“かたくなすぎる”。
「いや、それは違います」「自分ではこう思ったので…」と頑なな姿勢を貫く。
周囲との話し合いが噛み合わない。
二人に共通する”柔軟性の欠如”
この両極端なふたりに共通すること、それは“柔軟性の欠如”です。
A君は、自分の考えを持たない”誠実さ”に安心しすぎている。
B君は、周りと折り合う”しなやかさ”を知らずに孤立する危険がある。
「VUCA時代|上司や先輩の意見との向き合い方」でも、こうした思考の硬直がキャリアの足かせになることを扱っているので、参考にしてください。

A君は“誠実な空気”を演じてるだけかもしれない。
B君は“正直な独断”になっている。
どっちも惜しい。
誠実さの本質|素直≠正しい、受け入れる≠信頼される
誠実とは「言う通りに動くこと」ではない。
それは“従順”になってしまいます。
本来の誠実さには、自分で考えてから相手と向き合うという責任がある。
- 自分なりに考えたうえで、納得して行動する
- 違う意見があっても、敬意をもって伝える
- 共通点を探しながら歩み寄る努力をする

誠実さって、ただ”イエス”って言うだけじゃないんですね…
柔軟性とは、意見を”翻すこと”ではない
VUCA時代では、変化に対応できるしなやかさが求められる。
柔軟性とは、「自分をなくす力」ではなく、「自分を育てる力」と考えて欲しい。
- 他者の経験や考え方を受け入れる
- 自分の考えを一度手放して、再構成する
- 最終的に、自分らしい答えを出す
この流れが、思考の柔軟性につながる。
このような思考の柔軟さの土台として、自分を認められる自己肯定感がある。

自分の考えを変えることは、勇気がいるかもしれない。
けど、改めて自分の価値観と照らし合わせて考えて、変えた先には新しい成長があるものですよ。
信頼される人がもつ”しなやか思考”
本当の信頼は、「一緒に考えてくれる」と感じられるところから生まれる。
- 一方的に合わせない
- 自分の考え”だけ”を押し通さない
- “考える→伝える→共有する”プロセスを大切にする
こうした態度は、周囲との対話と共感を生む。
そして、誠実さ・柔軟性・信頼が自然に循環していきます。

ぼくも、”考えてから話す”って習慣にしたいです!
まとめ
- 誠実さ:自分で考えて相手に向き合う態度
- 柔軟性:他人の視点を受け入れ、自分を育てる力
- 信頼:一緒に考えていける人だと感じてもらえる関係性
あなたが“考えない”ことで損している信頼があるかもしれません。
思考の責任を引き受けたとき、人とのつながりも変わります。

誠実さって”考えて答えること”なんですね。

そう。
自分で”まじめ”に考えて、真心こめて答えられる人が”誠実な人”なんですよ。